夜に書く

@chikachi1053 雑記とお返事

三歩進んで二歩下がるホラー耐性

 今日は完全に怖いやつ観る気持ちだったので、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を観ました。

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1994年10月、モンゴメリー大学映画学科に所属する3人の大学生がドキュメンタリー映画製作のためにメリーランド州ブラック・ヒルズの森に分け入った。その土地に今なお残る伝説の魔女“ブレア・ウィッチ”をテーマにしていたのだ。だがヘザー、ジョシュ、マイクの3人はそのまま消息を絶った……。手掛かりが発見されないままやがて捜索は打ち切られる。しかし事件から1年後、彼らが撮影したものと思われるフィルムとビデオが森の中で発見されたのだ……。

 結論からいうとめっっっっっちゃ怖かった…。たぶんこんだけ怖がってんのわたしだけじゃないかな…。Filmarksでの評価は決して高くないです。POVっていう、主観カメラで撮影する方式は当時としては画期的だったのでそこは評価されてるけど、物語としては退屈だし怖くないって感想が多い。出口の見えない森の中を彷徨い続けているせいで3人の関係がどんどん悪化していき喧嘩が多くなるので、そこにイライラするってレビューも多かった。

 だから完全に油断してたんですよね〜。ホラー観る前は毎回グロ要素がどれくらいあるか調べてから挑むんだけど、血ですらほとんどないようだったので観る前は気が緩んでて…序盤からふつうに怖かったよ!直接的な恐怖はないんだけど、ぞわぞわとする不気味さがずっと続いていく息苦しい感じがあるし、画面の荒さがかえって怖い。何か映ってるんじゃないかって疑心暗鬼になる。

 今まで初心者向けのホラーしか観てなかったとはいえ、びっくりはあっても怖いって思うことがあまりなかったからさ〜。やっぱ目立ちたがりやな幽霊や悪魔ってほぼモンスターなんだな…。モンスターだったら怖くないもん…。しかもあいつらだいたい物理攻撃してくるから、最終的に筋力と筋力のぶつかり合いになるじゃないですか。やっぱモンスターじゃん。

 ブレア・ウィッチ・プロジェクトでは姿の見えない魔女が3人の若者に付き纏っているのかもしれないし、本当はいないかもしれない。恐怖の正体を見せないことで、画面の外で起こっている恐ろしい何かへの想像が掻き立てられる映画でした。"見えない何かに付き纏われる"という点ではイット・フォローズも同じなんだけど、あっちは画面がきれいなのといちおう主人公には"何か"が見えるのでそんなに怖くなかったかな。あれはあれで好き。

 ちゃんとホラー映画観てるって気持ちになれたけど、怖すぎたからもう観たくないかな…。ホラーなんだから怖さを感じることは間違ってはいないしむしろ正解な反応だけど、怖いを楽しいという感覚とするには100万年早かったようです…。POV、わたしにはリアルすぎてダメ。お膳立てされたホラーをしばらくは楽しみます…。ホラー慣れてるひとだったら怖くないんだろうな〜。昔のアンビリバボーとかUSO!?ジャパンの心霊ドキュメンタリー好きだったひとにはおすすめかも。

 

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