夜に書く

@chikachi1053 雑記とお返事

ロボとーちゃんのこと(ネタバレしてます)

 「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」の話していい?(入りが雑すぎる)

 

 ある日怪しいマッサージ店に行ったひろしがロボになって帰ってきた!と思ったけどロボのひろしは記憶を植え付けられた偽物で、本物のひろしは無事!ひろしとロボひろしでひろしの座を賭けてバトル!本物のひろしが勝利してロボひろしは機能停止!

 

 って感じの話だけど、もうこれがめちゃくちゃつらい映画なんですよね。
 ロボとーちゃんだって体はロボだけど彼が持つ記憶は本物なんですよ。家族と過ごしてきた思い出や妻と子どもと犬を愛している気持ちは本物のひろしのままであり、だからこそ抱きしめようとしたみさえが自分の横を走り抜けて本物のひろしの胸へ飛び込むシーンとか……きつくないですか……。ロボとーちゃんは野原家にとっては偽物で、けれどロボとーちゃん自身にとっては本物のひろしなんですよ。でも今まで一緒に過ごしてきた家族からは選ばれなくて、自分と似た他人が選ばれるんですよ。そして機能停止……すなわち死ぬことになるんですけど、すごく残酷だなって……。存在は他人から認知されないと確立されないんですよね。本当に悲しすぎる。


 鬱映画の代名詞といって過言ではない作品に「ダンサーインザダーク」という映画があるんですけど、ロボとーちゃんの方がわたしはつらかった。ダンサーインザダークもめちゃくちゃ気持ちが急降下したけど!耳の中に水が入っているようないやな感じがずっと続いて、それがどんどんひどくなっていって後戻りできなくなるような。でもあれは最後が完璧なんだよね……。全然幸せじゃない結末なんだけど、すごい完璧な終わりだな、と思った……。

 なんだかんだでロボとーちゃん見応えある映画なので、ぜひ視聴して一緒に鬱になってください。

 

 あとこの映画には黒岩仁太郎っていうかわいくてかわいそうな成人男性が出てくるので見てください。

 

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